【駄菓子屋さんの手作り紙芝居】
こんにちは♡
鳩おばさんのオリジナル手作り紙芝居シリーズです♡
10枚あります♡
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「砂人間」
①夏のある日のお話しです。
みちよちゃんは公園にでかけることにしました。
玄関で靴を履いていると、お母さんが言いました。
「みちよちゃん。今日はこれから夕立がえるかもしれないって天気予報で言ってたから、夕立がくるまえに帰ってくるのよ」
「はーい。いってきまーす。」
そう言って、みちよちゃんはバケツとシャベルをもって公園に行きました。
②みちよちゃんが公園に行くと、誰もいませんでした。
「さとるくんもまーちゃんもまだ来てないみたい。みんなが来たらいっしょにおままごとしてあそぼうっと」
そう言うと、みちよちゃんは、ひとりで砂場へ行きました。
みちよちゃんが砂場で砂だんごを作ってあそんでいると、木の影に男の子が立っているのをみつけました。
しばらくすると、その男の子は砂場にやってきました。
その男の子の顔は灰色でした。
みちよちゃんは、
「だれ?私といっしょにおままごとして遊ぼう」
そう言って、砂だんごを男の子に渡しました。
③男の子は砂だんごをじっと見つめていましたが、次の瞬間。
砂だんごを口に入れました。
え?!みちよちゃんはびっくりしました。男の子は砂だんごを全部食べてしまいました。そして、ペロリと舌を出し、
④「もっと食べたい。砂だんごをもっと食わせろー!!」と言って、砂だんごをガツガツと食べ始めました。
きゃー!!
みちよちゃんは、怖くなって叫びました。
すると男の子は、みちよちゃんに向かって、
「お前も砂だんごを食え!!
砂だんごを食べて砂人間になるんだ!!」
そう言って、みちよちゃんに襲いかかってきました。男の子は、砂人間だったのです!!
「たすけてー!!」
みちよちゃんが叫んだその時です。
⑤ゴロゴロ。ピカー!!
夕立がやってきました。
ポツポツポツ。ザーっとすごい雨が降ってきました。
すると、「うわー!!」
男の子は叫びました。そして、ひざから崩れ落ちました。砂人間は水に弱いので、どろどろに溶けてしまいました。
⑥夕立はすぐに去っていきました。
みちよちゃんの足元には、人間の形をした、泥のかたまりが落ちていました。
みちよちゃんは、急いで家に帰りました。
⑦「お母さんー」
家に帰ると、みちよちゃんは、台所にいたお母さんに抱きつきました。
「お母さん。怖かったよ。今日公園に砂人間がいたんだよ。雨が降ってきてどろどろに溶けたんだよ」
みちよちゃんは、泣きながらお母さんに言いました。するとお母さんは、優しい声で言いました。
⑧「みちよちゃん大丈夫?だからお母さん言ったでしょ。夕立がくる前に帰って来なさいって。早く着替えておやつ食べましょうね。
今日は、お母さんみちよちゃんのために、たくさん作ったのよ。はい。砂だんご。たくさん食べてね」
砂人間完
鳩おばさんのオリジナル手作り紙芝居絵本は、鳩頭巾で1冊400円で販売しています♡買ってね♡鳩
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